1.工法の特徴
スーパーウェルポイント工法(SWP工法)は、従来のウェルポイント工法に比べ、1段ウェルの吸い上げ揚程が約6.Om程のものに対して、スーパーウェルポイント工法では約GL-300m程の深さに対応出来る工法です。
又、バキューム度もウェルポイント工法はGL-6.0m附近で約Pv=-2.5t/㎡に対して、SWP工法では揚程に対するエネルギーはDW用水中ポンプの電気エネルギーを使用する為、バキューム度をそのまま井戸の外の地盤にPv≒-8.5t/㎡と深さに関係なく、及ぼす事が出来ます。
この工法は関係なくバキューム度がPv≒-8.5t/㎡を利用した工法でスーパーウェルポイントJr工法と称します。
もう少し水位が低下しないと、作業が出来ない場合が多々有り、この様な時にSWPを増設する事は地盤が掘り下がった状態では施工が困難で有り、又、工費も嵩みます。
WP工法は少井戸を平面的に多数設置する為、土質条件が変化しても容易に増設する事が可能です。
それに対して、SWP工法は平面的には設置間隔も長い為に、局部的な土質変化に対応出来ず苦慮しておりました。
この様な状況の時に、SWP工法の補助としてスーパーウェルポイントJr(SWPJr)工法が、有効です。
WP工法の簡易性とSWP工法の大深度に対応出来る工法との長所を組合わせた工法です。
この事により、SWP工法の設計時の安全係数(F)を小さく取る事が出来、経済的な工法となります。
2.工法の説明
この工法は、掘削盤近くまで来てもう少し水位が下がらない時に、WPJrをジェット水にて設置し、スイングホース,ヘッターパイプを通して、SWP工法のケーシングに接続する事によりWPポンプを使用せずに揚水する事が可能になった工法です。
施工概要図