SKK工法の特長
- スイング洗浄により、真空吸引と大量の清水を地中に 圧送する事の繰返しで、地中の汚染物質を除去する。
- 汚染時は重力排水で浸透している事から、真空吸引と 圧力送水で容易に汚染物質の除去が可能。
- 不飽和地盤の中を真空にする事で、VOC,油分等を 気化させて除去。
- VOC等は活性炭で吸着させ大気開放する為、コストが 安価。
SKK工法について
図-1 配置平面図
図-2 配置断面図
図-3 井戸構造図
SKK工法の施工手順
1.SWP設置
2.SW洗浄の実施
- (1)高真空(Pv≒-0.08MP0.08MP)でバキューム吸引し、受水槽()でバキューム吸引し、受水槽(V≒20m20m3程度)に集水す程度)に集水する。
- (2)処理プラントにて清水処理する。 清水化した水は処理水槽へ送る。
- (3)満水になったら大容量の高圧ポンプにて、SWPより地中へ圧送する。 (この時、大型コンプレッサーで地中に衝撃を与える。)
- (4)飽和地盤の状態で、大型コンプレッサーによりバブリングを行い、油分を出きるだけ地下水に溶解させる。
- (5)上記(4)の作業完了後、(1)の工程に戻り、この作業を繰返し行う。
- (6)排水基準をクリアしたら連続揚水に切換え、水位低下を図る。
※この方法は、小規模プラントで効果的な浄化が出来る為、コスト パフォーマンスが出来る
3.連続揚水
真空吸引で大量の地下水を連続して揚水出来る為、浄化能力が高い。
4.真空気化
続揚水に伴って不飽和地盤を形成し、尚、且つ地表部をシートで張るか、舗装の場合や,粘性土地盤では、地中の気密性が高くなる為に、地中が真空状 態となります。
これにより、水分や油分,VOC等の沸点温度が低下し、気化します。
SWPでの沸点温度としては、真空度によるがt=30~60℃位で沸点に達します。
そこまでの温度に達しなくても、ボイリング状態となって、気化乾燥します。この時点で殆どのVOCや油分は早期に回収でき、活性炭で吸着させ、大気解放が出来ます。
5.原位置での浄化が早期に、尚且つ低コストで完了出来ます。
SW洗浄工
図-4 SW洗浄工法の概念図
粘性土の真空気化例(真空釜による室内実験)
真空釜
グラフ-1 含水比計測(真空条件下)
グラフ-2 含水比計測(大気圧条件下)