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SKKシステム

SKK工法塩害対策:水田、畑等の場合

SKKシステム 配置平面図

SKK工法(すっからかーん工法)の特長

  • (1)SWP工法の負圧伝播で地下水を真空吸引する事が出来、広く浅く水位を低下させる事が出来る。
  • (2)水田の場合は、特に粘性土化しているため、農業用水路より清水を供給し水を張る事が出来る。
  • (3)地表面下の地下水をSWPで低下させるとそこに不飽和ゾーンが形成され、SKKシステムで負圧化して塩分を地盤下方へ吸引して拡散させる、もしくはSWPで吸引して排水し浄化を促進する。
  • (4)津波により水田、畑等へ多くの車両が打ち上げられている。それに伴い流出油による汚染が進んでおり、油分も合わせて浄化が出来る。

SKK工法による浄化促進の範囲とスピードを

現在は、九州大学名誉教授の神野先生グループによって、この負圧伝播の分布状況をシミュレーションする事が出来、効果的な配置や計画が出来る。また、浄化の進行度を計測する事が出来る事から、効果的な計画が可能。

砂層地盤の畑には!

透水性の良い砂地盤では農業揚水の確保が困難な場所が多く、SWPで揚水した地下水を地表面に供給して、地下水と塩分を混合循環する事による希釈浄化を行う。

SKK工法の効果

  • ①既成の工法で水田等に用水を流入してしばらく灌水し、その後排水して希釈する方法は表面浄化のみ進行させるが、ある程度の厚さで汚染されたゾーンの浄化には効果的ではない。
    又、水田の供給口と排水口の給排水面積は水田全体との面積比では極小であり、水平方向の移動では塩分が淀むため残留量が多くなる。
    それに対して、SKKシステムでは水田の水面全体に大気圧が大きく加わり(Pv≒8.5~6.0t/m2)、下部不飽和ゾーンの負圧部に塩分が吸い込まれ、広い面積が同時に下層へ吸引される事から早期に浄化が進む。
  • ②観測孔を設け、電気伝導度計にてその浄化具合いを監視するシステムが出来る。
  • ③水田の上に清水をためても、土壌からの分子拡散で上がってくる塩分は微量。
    それに対して、バキューム吸引で下方へ浸透させた方が効果的である。
  • ④車両による油分の汚染は、放置しておくと揮発性物質がどんどん地下へ浸透して行き、早期にSKK工法にて浄化する事が大事である。

塩分除去システム

塩分除去後の処理水を放水しないシステム

SWP工法+V.P.RW工法の応用

SKKシステム SWP工法+V.P.RW工法の応用

ガレキ塩分除去システム

1.目的

災害廃棄物処理(有機質ガレキ)に当り、焼却炉、セメント工場等で焼却処理する際に、塩分が多いと焼却炉を傷める原因となる。
具体的に、
 ①施設の腐食
 ②ダイオキシンの発生等の懸念

2.塩分除去の目標値

腐木材に付着した砂等の塩素濃度 0.23~0.85%
 前処理の塩素濃度(目標値) 0.1~0.2%
※角材は表面積が小さく塩素濃度は高くなり(0.04~0.11%)、よって、木材に付着したコロイド分、砂分を除去してあげれば効果的な除去が可能である。

河川敷作業ヤードでの施工(案)

SKKシステム 平面図 SKKシステム 断面図 SKKシステム 平面図

震災ヘドロ処理システム(PANシステム)

1.はじめに

  • ①この技術は岩手県支援を受けて研究した『真空低温殺菌システム』PANシステムの応用技術で、今回の震災により大量に打ち上げられた海底ヘドロが菌類の発生に伴い悪臭を放ち、周辺環境を大きく阻害している。
  • ②海底ヘドロは、流れの無い所で凝集沈殿により堆積した高含水比の粘性土地盤で、バキューム吸引でもなかなか脱水出来にくい地盤条件である。
    菌類は硬い甲羅で身が守られ、生石灰等の化学薬品でもなかなか死滅されにくい構造となっている。
  • ③それに対して、加熱する事で菌類は容易に死滅します。この事は、菌の甲羅の中の水分が熱により気化する事で体積膨張が急速に進み、菌が破裂する為に死滅するからです。水の体積変化率は物質の中で一番大きく、実に1700倍にもなります。
  • ④ヘドロや粘性土地盤は大容量でなかなか加熱処理するにはコストが掛かりますが、SWP工法やSKK工法では容易に地盤中を真空気化出来ます。
  • ⑤真空気化する事で水分の沸点温度が低下し、地中の常温≒15~19℃でも水蒸気として容易に気化し、滅菌と粘性土の綿毛構造の破壊が出来、容易に乾燥が出来ます。

2.地中の水位を低下させる事で不飽和領域を形成し、負圧化すると!

SKKシステム

3.仮処分場やプール状池での脱水乾燥と滅菌

SKKシステム

4.真空気化滅菌の実験結果(PANシステム中間報告書より)

SKKシステム SKKシステム

5.滅菌、乾燥ヘドロの再利用

SKKシステム

Hi-Wai工法による洗浄工法

弊社特許のSWP工法、SKK工法の応用技術であるHi-Wai洗浄やQin-TAKO工法は、土粒子間の粘土分、コロイド分、重金属を除去し、透水係数の大幅な改善、貴金属の土壌浄化工法として効果を発揮しております。
塩分は溶解性物質であり、3回程度の真水との入れ替えで大量のガレキの洗浄がスピーディに出来ます。

SKKシステム

Hi-Wai工法(Hi-Wai洗浄)の説明図

自吸式井戸≪スーパーウェルポイントJr≫

特長

  • ①浅い井戸で有効。(深度GL-6.0m位まで)
  • ②Hi-Wai工法で井戸周り地盤の透水性を大幅に改善・吸水力UP。
  • ③ダイレクトに地下水に負圧伝播させ、真空吸引により普通井戸(重力排水)の5~20倍の集水力UP。
  • ④真空吸引で広く浅く揚水することから井戸枯れが少ない。(土質条件にもよる)

スーパーウェルポイント吸水量の目安(施工実績より)

スーパーウェルポイント吸水量の目安(施工実績より) スーパーウェルポイントJr工法

本格的な井戸としても有効

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